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魅了のある男になるために

これは5年近く彼女がいない男の戦いの記録である

屋根裏の散歩者(2016)

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■スタッフ

監督 窪田将治

原作 江戸川乱歩

脚本 窪田将治

エグゼクティブプロデューサー 重村博文 河野正人

■キャスト

木嶋のりこ 大内照子
間宮夕貴 黒木直子
河合龍之介 郷田三郎
草野康太 明智小五郎
松本若菜 文代

■あらすじ

下宿先のアパートの屋根裏から覗きを趣味とする郷田は、同じアパートに住む遠藤の常時を目撃する。

遠藤は婚約者の直子とは別に照子と関係を持っていた。情事を目撃するうちに郷田に変化が現れていく。

 

 

江戸川乱歩エロティック・シリーズの第三弾である本作は、木嶋のりこ間宮夕貴のフルヌードが話題となっている。

 

第一弾「失恋殺人」では宮地真緒、第二弾「D坂の殺人事件」では祥子がヒロインを努めている。

 

このシリーズに共通しているのは監督が窪田将治氏であること、明智小五郎が登場する江戸川乱歩的世界観であること、そしてヒロインがヌードを披露することである。

 

ヒロインのヌードが本作における見どころの一つであることは間違いないだろう。

実際僕が行ったシネマート新宿の観客もほとんどが男性であった。

 

特に第一弾の宮地真緒の衝撃は大きかった。朝ドラのヒロインを努め、お茶の間の人気者となった宮地真緒がヌードになったのだ。

 

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続く第二弾では謎の美女として注目を集めた祥子がヌードになっている。

第三弾である本作のヒロイン二人は本作が初ヌードではない分、衝撃は薄いが、ダブルヒロインとすることでそこを補っているように思う。

 

ストーリーは前作であるD坂の殺人事件の続編という流れが強い。

話の中核となる郷田は前作でも主要キャラであり、彼は前作で起きた事件によって非常に大きな心の傷を持ち、明智と対峙する。

 

 

江戸川乱歩原作としているがこのシリーズは非常にオリジナル色が強い。

一番、大きいのはヒロインの要素だろう。

原作は殺人の過程と解決に重きがおかれているが、本作では三角関係に重きがおかれている。

この三角関係の要素は他の作品であるような乱歩的変態世界感を表現するためのものであることは間違いない。

 

屋根裏の散歩者、郷田が覗いた先にあるものは婚約者の前では品行方正であろうとする遠藤の性の倒錯だ。

遠藤は自らの将来の伴侶である直子と、浮気相手の照子の間で次第に混乱していく。

 

期待も多いと思うので書いておくと木嶋のりこ間宮夕貴も全編に渡って、惜しげもなく裸体を見せてくれる。(ヘアもあり)

木嶋のりこは初主演作のセルフパロディ的なシーンも行っており、サービス満載だ。

 

 

 

前半の濡れ場はたんぱくさを感じたが後半の3人のセックスシーンは二人の裸体と、遠藤の倒錯が最高潮となったハイライトとなっている。カットごとの色調の変化が遠藤の混乱を表現している。

 

このシリーズは大正の時代感を表現するため、全体の色調を抑えた映像となっている。

それがこのシーンの効果を上げるための伏線となっていると気づかされる。

 

話題の芸能人のヌードと乱歩的世界観の融合は第一弾、第二弾と続けて、確実に進歩させていっており、窪田将治監督には引き続きこのシリーズを続けていくことが望まれるだろう。