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魅了のある男になるために

これは5年近く彼女がいない男の戦いの記録である

花芯

新作映画レビュー

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■スタッフ
監督 安藤尋
原作 瀬戸内寂聴
脚本 黒沢久子
製作 間宮登良松
   藤本款

■キャスト

村川絵梨  古川園子
林遣都   雨宮清彦
安藤政信  越智泰範
藤本泉   古川蓉子
落合モトキ 正田

■あらすじ

親が決めた許嫁と結婚した園子だったが、夫の転勤先で出会った越智に心惹かれていく。

 

まず大半の人の知りたいことを最初に回答しておく。

村川絵梨はちゃんとバストトップを見せている。

 

わりと全編にわたって脱いで、出し惜しみをしている感じは一切なし。

その辺りの期待をしている人には期待に応えているので大丈夫と伝えておく。

村川絵梨は非常に美しい。

  

村川絵梨 写真集 『 Miles Away 』

村川絵梨 写真集 『 Miles Away 』

 

 

ということでおそらくこの記事の80%くらいの存在意義を消化したところで、レビューをしていく。

 

この映画は軍服姿の男とその恋人と思われる女がキスしているところから始まる。おそらくもうすぐ戦地に赴くのだろう、男は激しく女を求める。

だが男はふと我に返ったように女に言う。「君には純潔を守ってほしい。だから今はやめよう」

女は非常につまらなそうな顔でそれを聞いている。

 

ファーストシーンがこの映画を端的に表現している。

この映画は性愛を求める女と、女に理想を押し付ける男の話なのだ。

 

主人公の園子の前には三人の男が現れる。それぞれ立場も違うし、園子との関わり合い方も違うが、結局は彼らは同じだ。

彼女に妻や母、愛、憧れなどの幻想を押し付けているだけなのだ。

園子はただ自由に性を楽しみたいだけなのだ。だから愛のない夫とのセックスも楽しむことが出来る。

そして彼女は自由になるために妻であること、母であることを捨てていく。

 

原作の瀬戸内寂聴はこの小説を発表したことで干されてしまったという。

彼女が小説や園子を通して伝えたかったのは性を楽しむという新しい時代の女性の生き方だったのだろう。

しかし50年代という時代にこれが受けれられなかったのは想像に難しくない。

 

花芯 (講談社文庫)

花芯 (講談社文庫)

 

 

ラストシーン。それまで和服を着ていた園子は洋服を着て、今まで洋服を着ていた蓉子は和服を着ている。

妻という型から解放される園子とこれから型に縛られていく蓉子を表しているように思う。